石巻市水産物地方卸売市場
石巻売場

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復興のシンボル 高度衛生管理型施設

東日本大震災による被災前の1.4倍の長さとなる全長876mという世界有数の規模を誇る当市場は、石巻市全体の復興のシンボルとして位置づけられています。

全国に13港ある特定第3種漁港の1つである石巻漁港に面する旧市場跡地に、新たに岸壁側の「水揚げエリア」、場内の「選別エリア」「陳列エリア」「出荷エリア」、高度衛生管理型荷捌き施設レベル3としての機能を有する「荷捌場」を中心として、陸側に管理部門を集約し、衛生管理・情報管理・エネルギー管理の一元化を図っています。施設は高度衛生型の閉鎖型荷捌き場として整備し、衛生管理の徹底を図るID認識システムによる入退場管理・衛生的な運用を確認するための映像記録システム等を取り入れています。

管理棟の2階には石巻市の市場管理室や多くの見学者を迎えられる研修室や全長90mのガラス張りの見学者通路、屋上には石巻漁港の全景が一望できるウッドデッキエリアを設け、関係者以外にも市場に親しみをもっていただける計画としています。

約2Kmに渡る直線の港湾道路のアイストップとして、管理棟と背後地を南北に結ぶ立体横断施設は吊橋をモチーフにして、大空にそびえる主塔とケーブルとを漁船に見立て、復興のシンボルとしてデザインしました。

建築主 石巻市
所在地 宮城県石巻市
構造 鉄骨造
階数 地上4階 他2棟
延床面積 46,059㎡
竣工年月 2015年8月
備考 『近代建築』2016年1月号掲載

基本設計:一般財団法人 漁港漁場漁村総合研究所
実施設計・監理業務:弊社

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