自然環境に馴染む検査センター
静岡県環境衛生科学研究所の移転整備に伴い、同研究所に設置していた医薬品検査部の移転先として新たに計画された施設です。
新施設は、医薬品検査の他に、食品検査と施設検査、浄化槽法定検査のBOD検査を初めとし、環境に関わる様々な検査を行い、生活環境を向上させる役割を担っています。その役割を担うにふさわしい、周辺の豊かな自然環境に馴染む施設を目指しました。
外観デザインは背景の山々(緑)や広大な青い空に「軽やかに浮かぶ白い雲」をイメージし、周辺環境に馴染むデザインとしました。敷地入口から分かりやすい位置にエントランスを配置し、来訪者にもアクセスが明快な施設としています。
移転を機に検査機器を大幅に刷新し、日本最大級の恒温室、医薬品製剤等の品質の経時変化を評価するための安定性試験室等により、検査の充実を図り、質の高く安定した検査が行える環境を整備しました。また、メンテナンス性に配慮するとともに、将来の更新・改修時の検査室内部への影響が最小減となるよう計画しています。
建築主 | 一般財団法人 静岡県生活科学検査センター |
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所在地 | 静岡県藤枝市 |
構造 | 鉄骨造 |
階数 | 地上3階 |
延床面積 | 1,582㎡ |
竣工年月 | 2019年8月 |
撮影 | 角丸建設 |