東京都済生会中央病院
附属乳児院棟

都心における小規模ユニット型乳児院

本プロジェクトは東京都済生会が2015年に迎えた開設100周年の記念事業として位置づけられた新主棟建設に引続き、既存建物の老朽化に伴う一連の建替計画です。

既存建物や駐車場に囲まれた敷地内の限られたスペースにおける建替計画であり、コンパクトな平面計画と高層化が計画条件として求められるなか、同類の施設用途としては比較的高層となる5階建の計画としており、各階を階段や昇降機等の縦動線により接続しています。

主用途としては定員35名を想定する乳児院のほか、子育て支援教室等で利用を想定する地域交流室や院内保育所を収容し、それぞれ独立した出入口と動線を整備しています。乳児院のうち、子ども達の主な生活スペースはこれまでの大部屋形式ではなく、家庭的養護を可能とする1部屋の定員を6人以下とした小規模ユニット型とし、それぞれのユニット間はスタッフが行き来できる動線を確保し、連携しやすい構成としています。

建築主 社会福祉法人 恩賜財団 済生会支部 東京都済生会
所在地 東京都港区
構造 鉄骨造
階数 地上5階
延床面積 1,534.89㎡(病院全体:47,542.75㎡)
竣工年月 2020年12月
撮影 (株)そあスタジオ

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